「A社では『値段がつかない』と言われたのに、B社では『3万円』と言われた」
遺品整理の相見積もりをとると、こうした金額の大きな開きに驚かれることがよくあります。全く同じ品物を見ているはずなのに、なぜこれほど査定結果が変わってしまうのでしょうか?
「足元を見られているのでは?」と不安になる方もいるかもしれませんが、実はこれ、業者の気分で決めているわけではありません。そこには明確な「仕組みの違い(裏側)」が存在します。
この記事では、業界の裏事情とも言える「買取金額に差が出る3つの理由」を包み隠さず解説します。これを知れば、「ただ安い・近いで業者を選ぶのがいかにリスクか」が分かります。
理由1:その業者に「専門の販路」があるかどうか
買取金額の差を生む最大の要因は、業者が「それを次に誰に売るルート(販路)を持っているか」です。
一般的なリサイクルショップや不用品回収業者の場合
彼らの主な販路は「国内の店頭」や「一般的な市場」です。そのため、製造から5年以内の家電や、誰もが知るブランド品には値段がつきますが、それ以外の古いものやマニアックなものは「需要がない=ゴミ」と判断されます。
例えば、古びた茶碗や壊れたオーディオ機器などは、価値を見出せないまま「処分対象」とされることが多いのです。
専門知識がある買取業者の場合
一方、骨董、海外輸出、古美術、特定ジャンルのコレクターなど、多岐にわたる専門ルートを持っている業者は判断が全く異なります。
- 一般業者: 「ボロボロの古い茶碗」➡ 処分費用がかかるゴミ
- 専門業者: 「江戸末期の希少な焼き物」➡ 数万円で買取
「モノの価値」は見極める人の知識と、その後の「売り先」があるかどうかで、0円にも10万円にも変わるのです。
理由2:「一点買い」か「まとめて整理」かの違い
遺品整理の現場では、リサイクルショップに持ち込むのとは違い、家の外へ運び出す「手間(人件費)」がかかります。ここでも金額に差が出ます。
買取だけを行う専門店の場合
「本1冊」「皿1枚」だけを買い取りに来てもらう場合、業者は出張コストを回収するために、どうしても査定額を厳しくせざるを得ません。あるいは「少量の買取は不可」と断られるケースもあります。
遺品整理と買取をセットで行う場合
遺品整理(片付け)の作業と並行して買取を行う場合、業者は「ついで」に品物を運び出すことができます。物流コストや人件費が片付け費用の中に吸収されるため、一点一点では値段が付けにくい細かい物でも、まとめて値段を付ける(底上げする)ことが可能になります。
例えば、以下のようなケースが挙げられます。
- 単体では売れない: 古い雑貨や壊れた家電
- まとめて価値が出る: トラック一台分の雑貨として海外輸出
このように、遺品整理と買取を同時に行える業者は、柔軟な対応が可能であり、結果的に買取金額が高くなることが多いのです。
理由3:最も恐ろしい差…「処分前に」見ているかどうか
実は、金額の差が出る以前の問題として、「本来売れるはずだったものが、査定の土俵にすら上がらず捨てられている」という現実があります。
分別後の回収のみを行う業者の場合
「不用品回収」をメインとする業者の多くは、「お客様がゴミ袋にまとめたもの」をそのままパッカー車(ゴミ収集車)に投げ込みます。彼らの仕事は「素早く空っぽにすること」だからです。
たとえその袋の中に、価値ある「万年筆」や「貴金属のパーツ」が混ざっていても、確認されることなく破砕されます。
「仕分け」と「査定」ができる業者の場合
買取に強い遺品整理業者は、「捨てる前に見る」ことを徹底します。
「これは燃えるゴミですね」と袋詰めする作業の中で、「おっと、これは古いけれど価値がある玩具だ」とピックアップして救出します。
「ゴミとして処分費を払って捨てた」のか、「救出して買取金として現金化した」のか。
このプロセスの違いが、最終的な支払い総額(片付け費用−買取金額)に数十万円単位の差を生むことも珍しくありません。
結論:適当に依頼するのは「お金を捨てている」のと同じ
「遺品整理なんて、どこに頼んでも一緒でしょ?」
そう思って、チラシが入っていた回収業者や、便利屋さんに安易に依頼するのは非常にリスキーです。
価値が分かる目利きがいない(専門性の欠如)
専門知識がない業者では、価値ある品物を見逃してしまう可能性が高いです。
売るルートを持っていない(販路の欠如)
販路がない業者では、価値があっても「売れない」と判断されてしまいます。
確認せずに捨ててしまう(プロセスの欠如)
仕分けや査定を行わない業者では、貴重な品物がゴミとして処分されてしまいます。
適切な業者選びで遺品整理を成功させる
大切なのは、「ただ片付ける人」ではなく、「モノの価値を正しく見極め、次に繋げられる人」を選ぶことです。
弊社では、遺品整理のプロと買取のプロが連携し、「処分するものを最小限に、買取できるものを最大限に」する体制を整えています。他社様との相見積もりも歓迎ですので、その「違い」をぜひ実感してください。
「価値を見逃さず、適正な価格で遺品を整理したい」
そんな方は、ぜひ一度ご相談ください。

