遺品整理で出た骨董品はどうする?高価買取のポイントと注意点

遺品整理を進めていると、蔵や押入れの奥から、故人が大切にしていたであろう古い品々が見つかることがあります。昔ながらの和家具や美しい絵付けの陶磁器、埃をかぶった掛け軸、静かに時を刻むのをやめた古い時計。これらは一見すると、ただの古びた置物や使われなくなった道具に見えるかもしれません。しかし、その中には、驚くほどの価値を持つ「骨董品」が眠っているケースが少なくありません。

この記事では、遺品整理で発見された骨董品の価値を正しく見極め、後悔なく整理するためのポイントと、高価買取を実現するための具体的なコツを詳しく解説します。

目次

遺品整理でよく見つかる「骨董品」とは?

「骨董品」と聞くと、美術館に飾られているような特別なものを想像するかもしれませんが、私たちの身近な生活の中にあった品々も、時を経て骨董品としての価値を持つことがあります。特に、遺品整理の現場では以下のような品物が高価査定につながる可能性があります。

  • 陶磁器:有田焼、伊万里焼、九谷焼、備前焼など、日本の有名な産地で作られた壺、皿、鉢。特定の作家物や古い時代の官窯作品は特に価値が高いとされます。
  • 掛け軸・書画・絵画:床の間に飾られていた掛け軸や、屏風、額装された絵画。作者のサインや落款(らっかん)があり、有名な作家のものであれば高額査定が期待できます。
  • 茶道具・香道具・華道具:茶碗、茶釜、棗(なつめ)といった茶道具一式や、香炉、花器など。これらは美術工芸品としての側面も持ち合わせています。
  • 武具・甲冑:刀の鍔(つば)や目貫(めぬき)といった刀装具、鎧や兜など。武士の時代を伝える品として、国内外にコレクターが存在します。
  • 古時計・置時計:明治から昭和初期にかけて作られたゼンマイ式の柱時計や置時計。デザイン性の高いものや、有名なメーカーのものはアンティークとして人気です。
  • 工芸品・古家具:漆塗りの重箱や、精巧な彫刻が施された欄間、時代箪笥(たんす)など。職人の手仕事が光る品は、再評価されています。

これらの品々は、故人が親から、あるいは祖父母から代々受け継いできたものである場合が多く、「思い出が詰まっていて簡単に捨てられない」と感じる方も多いでしょう。だからこそ、その価値を一度専門家に確かめてから、売却や譲渡、あるいは手元に残すといった次のステップを検討するのが賢明な判断と言えます。

専門家はここを見る!骨董品の価値を見極める3つのポイント

骨董品の査定では、単に「古いかどうか」だけでなく、複数の要素が複合的に評価されます。専門家がどのような点に注目して価値を見極めるのか、その主なポイントを3つご紹介します。

1. 作者や窯元を示す「銘」や「サイン」

骨董品の価値を決定づける最も重要な要素の一つが、「誰が作ったか」ということです。陶磁器であれば器の裏や底にある窯元の印(銘)、掛け軸や絵画であれば隅にある作者の署名や落款を確認します。

例えば、陶磁器の世界では、北大路魯山人や板谷波山といった人間国宝の作品であれば、小さな作品でも数百万円以上の価値がつくことがあります。また、江戸時代の古伊万里や鍋島焼など、特定の時代や様式の作品も高く評価されます。たとえ作者名が読めなくても、特徴的な印やサインがあれば専門家は判別できますので、そのままの状態で査定に出すことが重要です。

2. 品物の歴史を物語る「保存状態」

次に重視されるのが、保存状態です。ヒビや欠け、大きな汚れがないことはもちろんですが、骨董品の場合は「オリジナルの状態を保っているか」が鍵となります。下手に修復されていると、かえって価値が下がってしまうこともあるのです。

また、付属品の有無も査定額に大きく影響します。特に、品物が収められていた「元箱」や、作者自身が作品名やサインを記した「共箱(ともばこ)」は、その骨董品が本物であることを証明する重要な役割を果たします。鑑定書や由来を記した書類などもあれば、必ず一緒に査定に出しましょう。

3. 時代が求める「市場での人気」

骨董品の価値は、常に一定ではありません。その時々の流行や市場の需要によって変動します。例えば、近年では「昭和レトロ」や「民芸品ブーム」の影響で、これまであまり注目されてこなかった昭和初期の工芸品や、素朴な味わいのアンティーク家具などが再評価され、人気が高まっています。

また、中国経済の成長に伴い、中国由来の骨董美術品(青磁、白磁、書画など)の市場価格が世界的に高騰している傾向もあります。自分では価値がないと思っていた品が、現在の市場では高い需要を持つ「お宝」である可能性も十分に考えられます。

遺品の骨董品を少しでも高く売るための3つのコツ

故人が遺した大切な骨董品。その価値を最大限に引き出すためには、いくつかのコツがあります。

1. 複数の品を「まとめて査定」に出す

一点だけで査定を依頼するよりも、関連する品や同じ場所から出てきた骨董品をまとめて査定に出すことをお勧めします。例えば、「茶道具一式」「書道具のセット」といった形です。これにより、全体のコレクションとしての価値が評価されたり、一点では値段がつきにくいものでも他の品と合わせて評価してもらえたりする可能性があります。また、業者側も一度の出張で多くの品を査定できるため、買取価格に上乗せしてくれることが期待できます。

2. 価値を証明する「付属品」をすべて揃える

前述の通り、共箱や鑑定書、由来書などの付属品は、骨董品の価値を証明する重要な要素です。査定を依頼する前に、品物が入っていた箱や、一緒に保管されていた書類がないか、家の中をもう一度探してみましょう。特に共箱は、それ自体に価値がつくこともあるほど重要視されます。本体だけでなく、付属品もセットで査定に出すことが高価買取の鉄則です。

3. 知識豊富な「専門業者」に依頼する

骨董品の価値は、専門的な知識と豊富な経験を持つ査定士でなければ正確に判断できません。一般的なリサイクルショップでは、マニュアルに基づいた査定しかできず、骨董品が持つ本来の美術的価値や歴史的価値を見逃してしまう可能性が高いのです。その結果、不当に安い価格で買い取られてしまうケースも少なくありません。骨董品、古美術品を専門に扱う買取業者に相談することが、安心して取引するための最も確実な方法です。

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